そんな忙しい日々ではあるが、それもこれも、コロナの影響によるところの、アウトドアブームの恩恵であることに他ならない。
そもそも芦田屋にそんな実力が元々備わっているとは到底思えないし、開業2年目でそんな実力が備わっていると思うのは思い上がりだと思う。
もう随分と長い間人類を苦しめているコロナウイルスも、何の拍子か全国的に急激に収まって、且つて当然と評して過ごしていた日々の情景が尻尾だけチラリと見えてきたような気もするが、ここで気を抜くのはまだ早い様な気もする。
街には人が戻って、少しばかりか笑顔と活気が垣間見えることは、何だかほっとする反面、少しその脆さが儚くもある。
人の一生について最近よく考えすぎてしまうお年頃なのか、40代になると、残りの人生をどう過ごすか、残り時間に実感が出てくる年代ですね。
アウトドアブームに乗っかって、バイクの需要も凄い事になっているらしく、今年のバイク全体の販売台数もこの20年では記録的であるそうな。
店主は少し嬉しい反面、これまで大変な思いをして入庫促進や販売促進を文字通り身を削って邁進してきましたから、少々複雑な気分ですが、これは予想するに、何事もなかったように、ほぼ元通りになるのではないかと予想しておりまして。
元々バイクというもののマニアックさと、源流にある地球環境やIT化を含めたグローバルな流れは、内燃機を保有することでしか存在価値を見出せないバイクというものは、其れと相反するところがありますから、やはり以前の状態に限りなく近づくのではないかと思っています。
というよりも、それが自然な流れだと思うのであります。
それでもバイクが好きでたまらないという人だけが、乗り続ける。 週末は居酒屋に立ち寄ってうまいビールを飲んで、電気自動車に乗って、夏休みは飛行機で海外旅行、これがやはり本流でしょう。
観光業も、飲食業もアウトドアに奪われた層を取り戻しに来るはずですから、今の需要は少なくとも維持することは不可能に近いというのが予想しているところですが、本音を言うと、その予想がまるっきり外れて、バイクってやっぱり海外旅行より楽しい!と思って頂ける層が2割でも3割でもこのまま残ってくれれば、嬉しいなぁと思うのがバイク屋のおやじの本音でした。
そんな中、騒音問題について、思う所があり。
これは2007年にもとあるコラムで書いたことがありますが、騒音規制というのは排ガスの規制と違って国内の騒音苦情通報件数や、国交省に送られる意見書の内容に大きく影響を受けているものですから、この10年20年で大きく規制が進みました。
要するにバイクに乗っていない人にとっては、総じてバイクというのはうるさいのだと。
排気音がである。
そういった通報は年間を通してものすごい件数になる訳です。
お役所としてはそういった意見を無視してしまうとお仕事していないことになってしまいますから、あらゆる策を講じて参ります。
路上の違法改造検問もその一環ですから、その動きは年々顕著になってきていると思います。 騒音問題に関しては、総じてと申しましたが、この総じてというのは規制が掛かっていない年代の車輛も含まれてしまうのが大きな問題点の一つだと思っています。
もう一つは規制が掛かっているにも関わらず、違法なマフラーを取り付けてしまう事で、更なる規制を早めてしまう。
店主の思いは複雑であります。
個人的にバイクの排気音が大きくてなんぼのもんじゃいと思っている、生粋のバイク野郎ですから、音を楽しんでおられるライダーを非難できるはずもなく。
旧車は規制が掛かっていない物が多いですから、排気音は∞であります、詰まる所どれだけうるさくても構わないと。
しかし、何度も言いますが総じて通報されますから、規制外の騒音の通報が、新たに生まれるバイクの開発及び設計に、超静粛騒音という最高レベルの足枷を付けて誕生を阻害しているというループは、これ何と切ないループかと思うのです。
かと言って、既に規制外で所有しているバイクに遡及措置を採ることは他の法律を絡めてしまうこともあり非現実的なのだそうで。
店主は清廉潔白な人間ではなく、あまりいい人間ではありません。
そんな違法マフラーを見て見ぬするアホなバイク屋のオッサン曰くで、自己満は捨てて、通報されないレベルの、程ほどの音にして、全体的にあと何割か静かなマフラーにしませんかね。
例えば、自分の子供がバイクを楽しめる時代的マージンを残すためでも良いのだと思います。 バイク全盛の良い時代を生きた世代たちからのプレゼント的な。
それがバイクの未来に、実は繋がっておるのだと信じてやみません。
電動バイクもまま、良いのですが。 嫌いじゃありませんから。
バイクブームと騒音問題についての個人的な感想文、小学生の夏休みの宿題レベルで大変恐縮でございます。
さて、明日からは恒例の?芦田屋店主の股旅に出て参ります。 今回は北と西に向かって、風を便りに旅して参ります。
余裕があればインスタの方で様子をアップしたいと思います。
こんにちは、芦田屋顧問のカートです。 本日は芦田屋の視察に来たよ。
思ったより人通りの多い道路で安心したぞ。
この汚い帽子のオッサンが店主か、、、仕事してるふりしてふざけたオッサンだな。
嚙み殺してやろうか。