2020年9月3日木曜日

芦田屋キャップは農場で被るイメージ

 日々は流れ流れて2020年の夏もあっという間に終わろうとしている。


いつか死ぬ間際に、40歳に自分のお店を始めた時の事を、懐かしく、輝かしく思い出したりするのだろうか?


人は死ぬ間際にどんなことを思ったりするのだろう。


ネガティブな意味ではなく、芦田屋店主は、これまでになく生を感じる。


生きている、自分の足で立って、自分の工具でお金を稼いで、またそのお金で経費を賄って、残った僅かなお金で飯を食う。


生きて輝いているように感じる。


これは古巣で自分のテリトリーを築いて戦っていた頃には感じなかった感覚である。


芦田屋のインスタで結構誤解を招く発言がある事は敢えての部分があるのだが、そのままの意味である事も否定できない。


必要最低限以上の金を儲ける気が無くて、毎日不味くても良いから、飯を食える事に集中したいという意味。


親にも頼らず、友達にも心配かけず、例え僅かでも飯を買う金を手元に残して、その金で米を買って、腹いっぱい笑って食う。


その幸せを知ってから、それ以上があんまり欲しくなくなった。 


店主はそこから先に無限に広がる欲の世界に、幸せも無限に広がる事を知っている。


だがそれは無限大である故に、追い求める事の虚しさも何故か理解している。


子供の頃から、幸せを感じる度に、途中で急に心が冷たくなって、欲しい物が無くなる瞬間がある。


この時に周りを見渡すと、欲しい物を手に入れた次の段階に待つ物は、もっと欲しい物であって、最後に欲しい物が存在しない事に苦しくなる。


それが他人を陥れてまで欲しい物だとすると、とてもおぞましい事である。


幸福度とは余剰は幻想であって、原則的に大事な人とご飯を食える事に結局帰っていくと信じる。


大事なのは金ではなく、大事な人との繋がりと飯であって、決してひっくり返してはならない。


そんな持論根拠の元、芦田屋は敢えて苦しくとも、純粋に人を何とか満足させられるスキルのみで勝負する事をモットーにしております。


代金を領収した時にいつも思う事がある。


このお金を稼ぐために、このお客さんがどれくらい大変な想いをしたろうか。


このお金が生まれるまでに、どれくらいの労力が必要で、時に謝ったり、時に褒めちぎったり、時に流血したり、時に怒鳴られたり。


そんな大切なお金を頂戴する時、血を貰っている気分になる。


輸血みたいなもんだな・・・と思う。


芦田屋の99%はお客さんの血で出来ている。残りの1%は店主の汗ってことでどうだろう。


このスタイルで継続できないなら、芦田流では事業はなかなか難しいのだろうと思う。


でもご安心ください、振り込め詐欺が蔓延するこの世の中で、ダイヤモンドの様な苦労という名の素材の純粋さで、黒字化できております。 


詐欺なんてやらなくても、人間は死に物狂いで一生懸命頑張れば、何とか食っていくことが出来るよと、そんな一人のおっさんの物言いが証明出来ればと思ったりしています。


8月中も沢山の人に支えて頂き、何とか乗り切りました。


あぁ、生きてるなぁ。 苦しくて、そして楽しい。 


まだまだ地獄を見ていない故のセリフですが、まんざらでもないですな、個人事業主。


所で芦田屋作業キャップ消耗交換用のロットが計9種類発注されました。 作業帽はあくまで消耗品でありますので、ご安全が確保できない帽子は安全作業の為に交換しましょう。


ベースになる帽子がグレードアップされおり、生地も良くなっています。 


アメリカの農場で働いているおっちゃんが被っているイメージでお洒落にかぶろうとするとダサくなる恐ろしい帽子です。



丁度こんな感じです。


それでは明日もご安全に!


















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