店主も店主で、それを持ち帰ってから気付くものだから、わざわざまた歩いて戻っていって、レシートを見せてコロッケ入ってないよと言うのがめんどくさい。と言うより、そんな事に構っている暇がない。
100円のコロッケ、入ってないよと、500メートル歩いて、呆けた店員に指摘する労力が面倒なので、そのまま損した気分で諦める。
しかし、この事象の解析作業というのを無意識の内に始めたのだが、ある程度法則性が見えてきた。
正確な時期は覚えていないが少なくとも計測し始めたのは2年位になると思う。
2年間で15回程度かと思うのだが、以下の条件が揃ってきた。
①入れ忘れる店員の性別は94%の確率で男性である。
②入れ忘れる店員の年齢は見たところ20代である確率87%
③入れ忘れない店員の接客が事務的で冷たいがテキパキとしている確率100%
④入れ忘れる店員がコロッケを注文する前にお弁当温めますかと聞く確率100%
⑤入れ忘れる店員がコロッケを取りに行く前にレンジを開始する確率100%
⑥入れ忘れない店員がコロッケを先に取りに行く確率100%
統計学というのは根拠としては確証性が曖昧であることは様々なシーンで言われている事だが、要するにコロッケくれと言われて、2秒後に忘れるメカニズムというのはコロッケを取りに行く前に何らかの優先フローに障害が生じているケースが殆どだ。
決まってこういう忘れ物が生じるパターンは、ルーティン作業に変則パターンが加わった場合に多い。
例えば、朝起きてから出勤するまでの日々のルーティンに、封筒を一通ポストへ投函するというタスクを加えると、ポストへ投函する事が抜けるか、仮に投函されたとしても、日々のルーティンの中から必要なタスクが一つ抜け落ちる事が多い。
例えば、何とか忘れずにポストへ投函し終わったが、そういえばエアコンの電源切っただろうか・・・?等だ。
こういったメカニズムというのはしっかりチェック管理システムを構築することでいとも簡単に解決できる。
そう、理屈としては死ぬほど簡単である。
書面に書かずとも、頭の中でチェックリストを再生することで消去法で抜けを防ぐことが可能だ。
だが、それを実行することのできる人間の割合というのは実際には10人に1人位ではないかと思う。
店主も、ディーラーの管理者時代は、この整備ミスを防ぐためのチェックシステム構築というのは大概苦労をした。
その成功確率をみてもやはり10人に1人だったのは言うまでもない。
話はとんでもない方向へ行ってしまったが、芦田屋は本当に沢山の方々の支えとご厚意の元で無事に6月1日にOPENを果たしました。
本当にありがとうございます。
真面目な話ですが、あまり文章にするには安っぽくて嫌なくらいに沢山の人の力添えを頂きました。
そもそもOPEN前からお仕事をご依頼頂いている時点で、これ以上の励ましがある訳もなく、この流れにどれほど救われたか分かりません。
本来であれば、開業後に本当に仕事が入ってくるのだろうか?商品が売れるのだろうかと、様々な不安との戦いが開業ですから、そもそもそういった不安もなく、そういう環境下でスタートを切れていることがどれ位特殊なスタートだったかを思い知らされております。
受け売りで、しかも尊敬する経営者の方の大切にしておられる言葉がありまして、店主はその言葉を知って以降、実力は10倍位に膨れ上がりました。
”受けて忘れず、施して語らず”
決して特別なことが出来ずとも、これを、この最も基本的な部分を確実にこなすことで、ある程度の信頼と信用を得られます。
しかし、あらゆる未熟者はこれが苦手であります。
話は元に戻りますが、先ずはコロッケの指摘をする前に、この言葉を、コンビニの店員に言い残してやろうかと思う日々であります。
明日はいよいよ看板を取り付けます、これですら、独りでは平行を確認できないので助けが要ります。
数々のお祝いの品々・・・本当にこんな取り柄のないバイク屋のおっさんには勿体ないご厚意でございます。 ここまでくるともう自分本位で潰せるような無責任な店にはできない。
何が何でも細く長く憩いの場を維持してやろうと意気込んでおります。
と、言いつつ、独りの時間を謳歌する店主。 頭の中で帳簿の仕分けシミュレーション。
思いの外大好評のショップカード。 良いねこれ、と好評です。
因みに、これをベースに、芦田屋キャップを作る計画があります。
と言うと、何かカッコいいものをイメージするかも知れませんが、真逆になります。
芦田屋の基本コンセプトの中に、格好悪くあれ、格好悪く、汗臭く人間臭くあれ。というのがありまして、浅く鍔の短くホームセンターの端っこに置いてあるような作業帽子の様なやつを作りたいと思っています。
お子様の運動会で土まみれになろうとも、釣りにかぶっていって魚臭くなろうとも、無論作業にかぶって油まみれになろうとも、孫にダセェ帽子だな爺と言われようとも、屁のツッパリにもならない実用性100%のタフな帽子を作りたいと思っています。
ガテン系タフガイ御用達、ダサい帽子、芦田屋帽。
お楽しみに。
そんなこんなありつつも作業は常にノンストップ。 22連勤は久々に堪えました。
40代はそんなに無理が効かないものですねぇ・・。
少し前は公園もテープが張られて自粛警察が見回っている残念な日々。
そもそも自粛を取り締まったら自粛じゃなくて強制だろうと思うのは店主だけかな。
自粛は自主性に任せますよって話が本来の筋なわけだから、権利の無い者が権利を振りかざすのはちょっと横暴ではないかと思ったりする。
まぁ迷惑に思う気持ちは分からないでもないのだが、そういうのは強引な事をすると、いつか自分にしっぺ返しが来てしまうものである。
土のあぜ道を見ると何かしら嬉しくなる。
昔小学校の帰り道に歩いた田んぼの農道、踏み固められた土の道。
踏みしめられた土の道。
何となく、確かな物を感じて、安心する。
そんなお店になると良い。
お後がよろしいようで。